クランプ-オン フェライトビーズコア

Ferrite Beads

フェライトコアは各周波数帯域においてZRXの性能を示します。Zはインピーダンス、Rは抵抗成分、Xはリアクタンス成分ですが、高周波ノイズを減らすには、必要とするノイズ対策の領域にフェライトコアが抵抗性の領域にあることが必要です。フェライトコアが抵抗性領域にあると抵抗と同じ働きをするので、高周波ノイズがジュール熱により消費されます。フェライト・ビーズコアはこの働きを利用し電子部品の高周波信号を減衰させるために使用されます。
 

 

 

 

 

 

 

EMC対策材料は、電磁干渉からの保護を目的として広範囲な対応が必要です。ノイズ対策は軟磁性材料の持つ透磁率とインピーダンスによってその性能が左右されますが、その用途に合わせてソフトフェライトコア、アモルファスコア、ナノ結晶コア等が選択されます。一方、クランプ-オンタイプはコアカット面の精度及び価格面によりフェライトコアの使用が一般的です。

当社が推奨するソフトフェライトコアは、自動車産業に特化した品質マネジメントシステムに関する国際規格IATF 16949認定工場で生産された高品質製品で、適応周波数~500MHzで輻射ノイズ対策、雑音端子電圧、雑音電圧等に効果を発揮する材料です。コア特性は、+25℃ で 850µ’ の透磁率と、1600A/m で 280mT (+25°C) の飽和磁束密度を有し、キュリー温度Tc130℃で設計されています。

なお、生産工場はIECQ QC 080000 有害物質プロセスマネジメント (HSPM)システム認定工場です。このシステムはISO 9001規格に基づいており、RoHS指令、WEEE等のさまざまな環境保護指令の主要要件をカバーしていますので安心してご使用頂けます。

 

 

 

Impedance|Z| / Permeability μ’ vs Frequency

【適応範囲】

左図は使用材質の透磁率μ’及びインピーダンスの周波数特性を示していますが、FMラジオ(76.1~94.9MHz)や地デジ放送(470MHz~710MHz)といった高周波帯域をカバー出来る材料設計となっています。

【主要用途】

フェライトビーズコアはヘッドフォンケーブル、ステレオケーブル、オーディオケーブル、VGAケーブル、HDMIケーブル、電源ケーブル及びデータ伝送ケーブルなどのノイズ対策として効果を発揮します。また、クランプ-オン形式なので、各種信号ケーブルに簡単に取り付け・取り外しが可能です。

 

 

 形状一覧

 

*製品選定においては、フェライトコアの材質は同一なので、対策するケーブル外径(ビーズコアの内径:C)が同じ場合は断面積の大きい製品(外径Aが大きい、全長Dが長い)がインピーダンスが高くなります。
 

 形状及び寸法

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